皆さんこんにちは。
山口県岩国市を拠点に全国で商業施設や学校・工場などで保温・板金工事を手掛けている沢井保温工業株式会社です。
配管や空調工事で「ALGCとALKの保温材はどう違うのか」「ALGC保温筒の規格や価格はどうなっているのか」と迷うことはありませんか?断熱材の種類は多く、施工性や耐久性、コストのバランスに悩む方も少なくないでしょう。
実は、ALGC保温筒にはグラスウールを基材とした断熱性や吸音性、表面のアルミクラフト紙による防湿性など、現場で重宝される特長が数多くあります。そこで今回は、ALGC保温筒の特徴、ALKとの違い、規格や価格、さらにはテープやエルボなどの関連資材までまとめてご紹介します。
空調設備や配管工事に携わる施工業者の方はもちろん、資材選定に携わる担当者の方もぜひ参考にしてみてください。
■ALGC保温筒とは?
ALGC保温筒は、空調設備や配管工事などで多く使われる断熱材の一種です。表面にアルミクラフト紙(アルミとクラフト紙を貼り合わせたシート)が貼られており、断熱性や防湿性に優れています。従来の保温筒に比べて施工性が高く、空調ダクトや配管の保温・保冷、さらには吸音材としても活用できることが特長です。
・グラスウール保温筒
ALGC保温筒の内部にはグラスウール(ガラスを繊維状に加工した断熱材)が使われています。グラスウールは軽量でありながら高い断熱性能を持ち、JIS規格にも適合することから信頼性の高い建材とされています。また、グラスウールの繊維が空気を多く含むため、断熱だけでなく吸音性能も期待できます。
・ALGC保温材エルボ
配管工事では曲がり部分(エルボ部)の保温も重要です。ALGC保温材エルボは、配管の曲がり角に合わせた形状で製造されており、断熱の隙間をなくすことができます。これにより熱損失を防ぎ、エネルギー効率の高い設備運用が可能になります。
・用途例と施工現場での活用
ALGC保温筒は、スパイラルダクトのカバー材、配管の保温や保冷、機器周りの断熱など幅広い場面で使われます。例えば、冷暖房効率を高めたい空調設備や、工場設備の配管保護などが代表的な用途です。規格サイズ(直径や厚み、長さmm単位)が豊富に揃っており、現場ごとの必要に応じて注文・出荷されるため、多様な工事に対応できます。
■ALGCとALKの保温材の違い
ALGCとALKはどちらも配管やダクトの保温工事で使われる資材ですが、表面材の違いによって性能や施工性に差があります。どちらを選ぶかは、工事の内容やコスト、施工環境によって判断されます。ここではそれぞれの特徴を比較してみます。
・施工性や耐久性の比較ポイント
ALGCは表面にアルミクラフト紙が貼られているため、防湿性と耐久性に優れています。一方、ALKはアルミ箔を使用しており、手でカットしやすいことから施工性に優れます。ただし、耐久性ではALGCに劣る場合があるため、施工現場では用途に応じて選ばれるのが一般的です。
・保温材ALGCとALKのコスト差
ALKは比較的安価で材料費を抑えやすい反面、仕上がりの美観や補修性の点で制約があります。ALGCは材料費がやや高めですが、仕上がりがきれいで耐久性も高く、長期的なメンテナンスコストを抑える効果が期待できます。工事全体のコストを考えると、初期費用の安さを取るか、長期的な耐久性を重視するかで選択が分かれます。
このように、ALGCとALKは一見似た断熱材ですが、表面材の違いが性能や使いやすさに直結します。施工現場では用途・費用・耐久性のバランスを考えて資材選定を行うことが重要です。
■ALGC保温筒・保温板の規格と価格
ALGC保温筒や保温板は、配管やダクトのサイズに合わせて複数の規格が用意されています。厚み(mm)、長さ、内径などがJIS規格に基づいて製造されており、現場ごとに必要な寸法を選択できます。価格は厚みや直径によって変わり、注文数量や納期条件によっても調整されます。規格と価格を把握しておくことで、工事の見積もりや資材調達をスムーズに進められます。
・グラスウール保温筒の規格と価格表
代表的なALGC保温筒は、内径15A〜100A程度までラインナップされており、厚みは20mm、25mm、30mmといったバリエーションがあります。長さは一般的に1本あたり1,000mmで、配管に合わせてカットして施工されます。価格表ではサイズごとに単価が提示されており、グラスウールの密度や表面材の仕様によっても変動します。
・ポリスチレンフォーム保温筒との違い
同じ断熱材でも、ポリスチレンフォーム保温筒は軽量で施工性が高く、冷媒配管などに使われます。しかし高温環境には不向きで、吸音性も低いため、空調設備やスパイラルダクトにはALGC保温筒が適しています。ALGCはグラスウールを基材とするため、断熱性・吸音性・耐熱性のバランスに優れ、幅広い工事用途に対応可能です。
ALGC保温筒や保温板の規格と価格を理解しておくことで、資材選定の失敗を防ぎ、工事効率やコストパフォーマンスを高めることができます。
■ALGCテープと関連部材の使い方
ALGC保温筒を施工する際には、専用のテープや関連部材を正しく使うことが仕上がりや性能に直結します。特にALGCテープは、接合部や端部をしっかり固定し、防湿性や断熱性を維持するために欠かせない資材です。施工現場での作業効率や長期的な耐久性を確保するうえで、適切な部材の選定と使い方が求められます。
・施工時のALGCテープの役割
ALGCテープは、アルミ箔と粘着材で構成されており、保温筒の表面材であるアルミクラフト紙との相性が良い点が特長です。施工中に筒を巻き付けた後、継ぎ目をALGCテープで密着させることで、断熱材内部への湿気の侵入を防ぎます。また、テープによる補強は施工後の外観を整える効果もあり、美観性を重視する現場にも適しています。
さらに、テープ以外の関連部材としては、専用のバンドや補修用のカバー材などがあります。これらを組み合わせて使うことで、断熱性能を長期間維持し、設備全体の保護効果を高めることが可能です。ALGC保温材の施工品質を安定させるためには、筒本体だけでなくテープや副資材を含めた総合的な使い方が重要といえるでしょう。
■選定ポイント
ALGC保温筒は、空調設備や配管の保温・保冷工事に広く導入されています。断熱性能だけでなく、防湿性や耐久性にも優れているため、さまざまな施工現場で採用されています。ここでは導入事例と、資材を選ぶ際の着眼点について解説します。
・現場で選ばれる理由と活用シーン
ALGC保温筒は、オフィスビルや商業施設の空調ダクト、工場設備のスパイラルダクト、さらには住宅の給湯配管など、多様な現場で使用されています。グラスウールを基材とするため断熱性・吸音性に優れ、設備の省エネ化や室内環境の快適化に貢献します。また、表面がアルミクラフト紙で覆われていることで施工後の仕上がりが美しく、長期的な耐久性も確保できます。
選定のポイントとしては、まず「用途に応じた規格サイズ(内径や厚みmm単位)」を確認することが大切です。さらに、施工環境に合わせて耐熱性・防湿性を考慮し、適合するタイプを選ぶ必要があります。価格面だけでなく、長期運用でのコスト削減効果を含めて検討することで、失敗のない資材選定が可能になります。
■まとめ
ALGC保温筒は、表面にアルミクラフト紙を使用し、内部にグラスウールを充填した断熱材で、配管やスパイラルダクトなどの保温・保冷工事に幅広く利用されています。断熱性や防湿性に優れるだけでなく、施工後の仕上がりが美しい点も大きな特長です。また、エルボ用部材やALGCテープなどの関連資材を組み合わせることで、施工精度や耐久性を高めることができます。
資材選定においては、ALKとの性能や価格の違い、規格サイズや厚みの確認、施工環境に応じた適合性を意識することが重要です。初期費用だけでなく、長期的な耐久性や省エネ効果を踏まえて選ぶことで、設備全体のコストパフォーマンスを向上させられます。
ALGC保温筒は、空調設備から産業用配管まで、多様な現場で活躍する信頼性の高い資材です。正しい知識と選定ポイントを理解することで、効率的かつ長持ちする施工を実現できるでしょう。
■ALGC保温筒や保温工事に関するご相談は、沢井保温工業へお任せください!
沢井保温工業は、山口県岩国市を拠点に、全国の商業施設、学校、工場、公共施設などで保温工事と板金工事を一貫して手がけております。ALGC保温筒をはじめ、高品質な断熱材の選定から施工まで、豊富な経験と専門知識を活かし、現場に最適なプランをご提案します。
自社で板金加工を行うことで、中間マージンを抑えたコストメリットとスピーディーな対応を実現。現場ごとの材料選定から搬入、施工までワンストップでサポートするため、省エネルギーや設備の耐久性向上にもつながります。
「ALGC保温筒の規格や価格を知りたい」「施工方法を相談したい」「見積もりを依頼したい」といったご要望も、どんな小さなことでもお気軽にお問い合わせください。
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