ラギングとは?ラッキングとの違いや配管保温の目的・施工技法をプロが徹底解説

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皆さんこんにちは。

山口県岩国市を拠点に、全国で商業施設や学校・工場などで保温・板金工事を手掛けている沢井保温工業株式会社です。


配管や設備のメンテナンスを検討する際に、「ラギングとラッキングの違いは何なのか」「自社の設備にはどの断熱材を選べばいいのか」など、疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。


名前は似ていますが、それぞれ目的や施工の役割が異なり、環境に合わせた適切な材料や技法を選ぶことが、設備の長寿命化や省エネに直結します。


この記事では、配管工事の発注や現場管理を担当する方に向けて、ラギングとラッキングの違いから、施工する目的と効果、代表的な材料の種類や具体的な施工技法までをわかりやすく解説します。


施設の安全管理や省エネ対策にお悩みの管理者様や、これから配管工事の知識を深めたい若手担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。


■ラギングとラッキングの違い



配管などの設備を扱う際、「ラギング」と「ラッキング」という言葉の意味に迷うことはないでしょうか。辞書的な意味では、本来「ラギング(lagging)」とは、配管や機器の表面を断熱材や保温材で被膜する、つまり覆って保護することを指します。


一方で、建築や設備工事の現場でよく使われる「ラッキング」は、断熱材を巻いた配管の上から、さらに金属製のカバーである外装材を取り付けて保護する板金工事を指すのが一般的です。


ラッキングについてはこちらの記事も参考にしてください。

》配管のラッキングとは?保温工事での役割や施工手順を解説!


つまり、ラギングが保温や断熱そのものを目的とした施工であるのに対し、ラッキングはその保温材を雨や衝撃から守り、見た目の美観を向上させるために必要な仕上げの工程という違いがあります。


しかし、実際の現場では言葉の響きが似ているため、この二つの用語が混同されて使われることも少なくありません。


ここで少し別の分野の解説を加えると、工場などの搬送システムにおいて、ベルトコンベヤを動かすプーリと呼ばれる滑車の表面に、摩擦力を高める目的でゴム製の製品を巻き付ける加工技術のことも「ラギング」と呼びます。このように業界によって言葉の使われ方が異なります。


配管の施工やメンテナンスを業者へ依頼する際は、単純な保温作業のみか、金属カバーによる保護まで必要なのか、結露防止などの目的に合わせて明確に伝えることが重要です。


■配管に施工する目的と効果



設備を長く安全に稼働させるためには、状況に合わせた適切な対策が欠かせません。ここでは配管を覆う工事がもたらす効果を、3つのポイントに分けて解説します。


・保温と保冷による省エネ

工場やビルの空調システムにおいて、配管内の温度を一定に保つことは非常に重要です。例えば、ボイラーで作った熱い蒸気を運ぶ管が外気に触れると、熱が逃げて無駄なエネルギーを消費してしまいます。


断熱材を巻きつけて熱の移動を遮断し、保温や保冷の効率を向上させることで、エネルギーのロスが減り、電気代や燃料費を抑える大きなメリットにつながります。


・結露防止と配管の保護

冷たい飲み物を入れたグラスの表面に水滴がつくように、冷水が通る配管が暖かい空気に触れると結露が発生します。この水滴を放置すると金属製の配管がサビてしまい、周囲の機械を水濡れで故障させる原因になります。


断熱材で覆う施工によって結露を防止することが必要です。さらに上から金属カバーを取り付けるラッキング工事を行えば、雨水などのダメージからも配管を守ることができます。


・騒音を抑える防音効果

配管の中を水や蒸気、空気が勢いよく流れる際、不快な振動音や騒音が発生することがあります。工場などの大型施設では、この騒音が作業環境を悪化させる原因になります。


断熱材として使われる繊維状の製品には音を吸収する性質があるため、配管をしっかりと覆うことで音の漏れを軽減する防音効果が期待できます。設備を保護するという意味だけでなく、快適な環境を維持するためにもこうした工事は役立っています。


■代表的なラギング材の種類



配管の熱を逃がさないためには、内部を流れる空気や水の温度、設置される環境に合わせて最適な製品を選ぶ必要があります。工場やビルなどの設備工事で一般的に使われる、代表的な断熱材の特徴を解説します。


・グラスウールとロックウール

グラスウールはガラスを細い繊維状に加工した断熱材で、非常に軽く柔らかいため、現場での作業がしやすいというメリットがあります。主に室内の空調配管の保温などに広く利用されています。


一方のロックウールは、天然の岩石を高温で溶かして繊維状にしたもので、グラスウールよりも熱に強い性質を持っています。


そのため、火災のリスクを抑えたい飲食店の厨房ダクトや、数百度に達するような高温の蒸気が通る配管の施工で力を発揮します。どちらの製品も水を吸うと断熱性能が落ちるため、屋外で使う場合は表面を金属カバーで隙間なく覆うラッキング工事が不可欠です。


・ポリエチレンフォーム

ポリエチレンフォームは、プラスチックの一種を発泡させて作った、スポンジのように軽くて柔軟な断熱材です。繊維状の素材とは違い、水や湿気に強いという大きな特徴があります。


そのため、冷たい水が通る配管やエアコンのホースなど、周囲の暖かい空気との温度差によって結露(水滴)が発生しやすい箇所での水濡れ防止対策として非常に有効です。


カッターなどで簡単に切断できるため、配管が曲がっている複雑な部分にもぴったりと密着させて施工することができます。


配管保温材についてはこちらの記事も参考にしてください。

》配管保温材の種類と選び方|現場で役立つプロの徹底解説!


■ラギング施工の主な技法



優れた製品を使用しても、取り付け方が間違っていれば十分な効果は得られません。ここでは、配管の保温性能を長期間維持するために必要な、現場での具体的な施工技法について解説します。


・断熱材の巻き付けと密着

配管を保温する際、最も重要なポイントは断熱材を「隙間なくぴったりとくっつける(密着させる)」ことです。冬の寒い日にマフラーを巻くとき、首元に隙間があると冷たい風が入ってきて体が冷えてしまうのと同じように、断熱材に少しでも隙間があると、そこから熱が逃げたり結露が発生したりします。


専用のテープや固定用のバンドを使用し、継ぎ目が開かないようにしっかりと巻き付ける作業が必要です。この丁寧な工事が、設備システム全体のエネルギー効率を向上させるカギとなります。


・曲がり配管の役物処理

工場やビルの中を通る配管は、すべてが真っ直ぐなわけではありません。角を曲がる部分や枝分かれする部分など、形が複雑な箇所は数多く存在します。このような特殊な形状の部分に取り付ける材料や部品のことを、建築の専門用語で「役物(やくもの)」と呼びます。


真っ直ぐな配管に比べて、役物の部分は断熱材を隙間なく被せることが非常に難しく、熟練した職人の技法が求められます。配管の形に合わせて材料を正確に切り出し、テープなどでしっかりと保護することで、配管全体の劣化を防止し、設備を長持ちさせることができます。


屋外など環境が厳しい場合は、この上からさらに金属カバーを取り付けるラッキングの工程へと進み、表面の耐久性を高めます。


■まとめ



配管の熱を逃がさず保護するためのラギングと、その上から金属カバーを取り付けて守るラッキングは、それぞれ異なる役割を持っています。言葉の意味は違いますが、どちらも設備を長持ちさせ、無駄なエネルギーを削減するためには欠かせない重要な工事です。


内部を通る物質の温度や、屋外か屋内かといった設置環境に合わせて、グラスウールやポリエチレンフォームなどの適切な製品を選ぶことが、結露や騒音を防ぐポイントになります。


設備の安全な稼働と省エネを実現するために、それぞれの目的を正しく理解し、現場の配管に合った最適な施工方法を取り入れていきましょう。


■配管の保温工事やラッキングをご検討中なら「沢井保温工業」にご相談ください!



沢井保温工業株式会社は、山口県岩国市を拠点に40年以上の実績を持ち、全国のお客様へ高品質な保温工事および板金工事をご提供している専門業者です。工場やプラント、商業施設、学校など、徹底した温度管理や設備の長寿命化が求められる現場において、規模を問わず確実な保護と省エネを両立するプランニングが可能です。


当社の最大の強みは、最新鋭の加工機器を備えた自社工場による「完全一貫対応」です。配管の保温からラッキングまで、現場の複雑な形状(役物)に合わせて自社で精密な板金加工を行うことで、中間費用をカットし大幅なコスト削減と短納期を実現しています。


現場を熟知した担当者が現地を細かく確認し、環境の制約を踏まえながら「結露を防ぐ最適な断熱材選び」「耐久性を高める板金カバーの配置」など、現場ごとに合わせた最適な計画を丁寧にご提案します。実際の現場でも、熱損失や水濡れを防ぐ高品質な仕上がりにおいて、多くのお客様から高い信頼をいただいております。


沢井保温工業は、平均年齢30歳という若手スタッフによる圧倒的な機動力を活かし、急なご依頼やちょっとしたご相談にも迅速に対応します。作業後の徹底した現場清掃や丁寧な挨拶などマナーも徹底しているため、初めてのご依頼や元請け企業様からの発注でも安心してお任せいただけます。


現地調査やご相談は無料で対応していますので、「うちの複雑な配管でも綺麗に施工できる?」「コストを抑えて長持ちする保温工事になる?」など、気になる点は何でもお聞きください。Webサイトのフォームやお電話からのお問い合わせも受け付けております。


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